状況的に覚悟はしていたはずだが
いざそれが現実になると、陳腐な言い方しかできないが信じられない、信じたくない。
直近でも思い浮かぶのはイベントでの元気なお姿、お声しかないのだから。
(それでもその裏では相当なご無理をされてたのだろうとは思うが)
つらい。吐きそうだ。
アニキ
ストグラ ゲーム内イベント中止騒動
あの震災の心的外傷は、今も全然、癒えていないんだというのを、こんな形で見せつけられるとは。
MMOのようにゲーム内に入り込んだ上で見る景色というのは、身に迫りかたが、映像作品を見ているのとはレベル違いなんだな。分かっていたようでまだ認識が甘かったかもしれない。
そして、集団パニックや根拠のない流言飛語が容易に起こりうるリアルさに鳥肌が立った。
不特定多数の相手へ向けたイベントを仕掛けることの難しさは痛感されてしまっただろうが、これに過剰に萎縮せず、主催者がプレイヤーを楽しませようとした想いは、なにか別の形であれ報われてほしい。
黒日
5話ずつ、2日で視聴。
思わせぶりなところで終わらせるような真似をせずに、最後まで言いたいこと言い切ったラストには賛成。
それにしても、あの監督が自分の個性を衒いもなく全面に出している作り。
それをこそ求められての起用だろうから正解なんだろう。
でも、ぶち込まれた各要素の使い方が、すべて予想の域を出ない。
そして、監督が得意とする、或いは好きそうなシーンの描写
(学生運動の雰囲気の再現、昭和的映像の色合い、下町やその商店街の異様に細かいディテールとじっくりと見せるショット、カット割りetc.。監督はクジラ怪人好きなんだろうな、って思わされる、コウモリとクジラが飲み屋の外席で昔語りするところとか、焚き火を囲んでのくだけたひとときとか)と
組み立てのために仕方なく入れてる(と感じてしまうくらいの)シーンとの、熱量のギャップ。
(国会の質疑応答シーンの、あっさりめの背景や面白みのない画作り)
バイオレンス描写は、さすが。
ただそのインパクトの強さもあって、見てる気分が、ヤクザとかチンピラの抗争映画のときのそれ。
アウトレイジかな。
ルー大柴演じる総理なんか、反社のドン(しかもだいぶ小物の)あたりにしか見えてこない。
ラスト、光太郎が信彦の待つゴルゴム党の本部に単身乗り込んで行く辺りの空気はどこの龍が如くだよと。
そういえば、実際の政党がよく使ってそうなビルのてっぺんに”ゴルゴム党”って看板が燦然と屹立してる絵っていうのの珍妙さ、間抜けさを、スタッフはどこまで自覚的なのか。
そのアオりショットが、党本部が関係するシーンの切り替わり頭に何回も、しかも毎回同じような画角で使われてたのもワロてしまうとこだったんだが、そういう受け止めかたでいいんだろうか。
荒事のシーンでの、叩き伏せた相手の頭を何度も踏み付けるカット(それを踏み付けられる側からの視点で見せるインサートも含めて)が繰り返しあったのも、狙いなのかなあ。
信じるやつがジャスティス 真実の王者(の訳っぽい並びの英語)というヘルメットのペイントを大映しにするカット入りなどはやり過ぎというかあざと過ぎだが、ところどころに見られるオリジナル版への敬意は好感が持てる。
(最終話にいきなりあの主題歌であの映像は、サービスとしても嬉しさより唐突さが先に立ってしまったが)
登場人物たちの行動に不自然さを感じることはほぼないのは良かった。
そこでおまえがそんなこと出来ちゃうの!?とか、そこで負けちゃうのか!?っていうのはちょいちょいあったにしても。
すごく好きになれるシーンやカットもあったのでギリギリ、観て損だったとまではいかない後味ではある。
星物語
シロちゃんを始め、各メンバーの歴代衣装(モデル)総登場や、
(ライブ後に販売開始されたグッズに今は殆ど使われてない2Dモデルバージョンの絵があしらわれてるものがあるのも心憎い)
.LIVEとしての新曲発表、
普段じゃ無理そうな組み合わせのユニットでの歌唱、
メンバーの持ち歌を別のメンバーがカバー、
全員歌唱時に一番新参のメンバーをセンターにポジションさせてソロパート有り、
なんてくらいまでは、まあまあ、箱全体という形では初のライブイベントとして、贅沢だけど、これまでの歴史を踏まえた相応しいパフォーマンスだな、くらいのレベルだとして、
卒業したメンバーのオリ曲を(またその元メンバーに縁の深かった現役メンバーが)カバー!
続けてその卒業引退したメンバーがビデオで特別出演!変わらない懐かしい姿!
上記の箱全体用の新曲歌唱時に、もうかなり以前に話が出たきりその後の進捗報告が一切出されていなかったアイドル部の統一衣装の突然のお披露目!
シロちゃんとのデュエット(正にこの箱を創った2人の!)にて馬Pがちゃんと歌声披露!
・・・受け止めきれないくらいの怒涛のサプライズ連打で殴ってきやがって、動悸が激しくなり過呼吸になるかと思った。
すごいイベントだった。
多分、VTuberの配信にお金払ったのってこれが初めてなはずで
今の自分は情けなくもあまり無駄な出費が許されない状況の中、かなりの覚悟だったが
これは間違ってなかったと確信する。
ただ・・・
いや、企業としても、色々な経緯も事情もあってのことで取り入れづらいだろう中で、辞めたメンバーの要素を入れることは、むしろあれで最大限で、称賛するレベルだったのは間違いないし
(ごんごんを出演させるというのは、どれほどの英断だったろうか)
相手がすっかり転生も済んでたりすれば尚の事だろうが、
こうして一部見せてもらったことで、逆にまったく触れられなかった娘たちのこと、
個人的には特にあの、ざんまい芸人娘や
特に問題なさそうながらなんとなく消えていった、あずきちや
たまに現役メンバーも今でも配信中に口の端に名前を上げる何人かの娘たちのことも
なにかしら、例えばステージの意匠の中にさりげなくその要素をちょっと取り入れるとかでも良かったから
その存在を忘れてないことを、箱の歴史を包括したであろうこの記念碑的なイベントの中で見せてほしかったな、という凝りは残ってるかな。
Voice of Cardsのこと
オレは『Voice of Cards』ってのはゲームの体に乗せただけの、(安元洋貴の)イケボを堪能するボイスドラマだと捉えたので、
これに対してやれ、
テンポが悪い、だの、
ボリュームが少ない、だの、
見た目をちょっと変えただけで中身は普通の古めかしいRPG、だの、
低コスト・短期間の製作で効率良く稼ぎたいだけのソフト、だの、
(UIが良くない、はちょっとだけ賛成)
という批判は見当違いも甚だしく見えた。
遊んだ人が改善してほしいとして挙げてくる箇所も、別に”ゲーム”としての完成度を求めてない視点からすると、どうでもいいところが多いだけでなく、そこ直しちゃったら、あのお声を堪能する時間が削られちまうやろがい!お前らドラマなんかでも勝手につまらんところと解釈して途中すっとばしたり倍速とかでしか楽しめない連中かい!とさえ感じるものがあった。
Voice of Cardsシリーズ(!)の第2弾が発表され、今度は速水奨がフィーチャーされると知って、オレの受け止め方を後押しされてるような気分に勝手になった。