キーボードを換えた

　今まで使ってたワイヤレスキーボード＆マウス、反応がやんちゃだったり、キーが変態配列だったり、打鍵音がやたら高らかだったり、接続が切れまくりだったり電池をたらふく食い過ぎだったりがデフォルトだったが、更に大分前からマウスの中クリックの利き具合が怪しくなってたのに加え右クリックまでもきかんぼうになり始めてきたので、いよいよかなあ、と覚悟を決めてネットで新しいものを注文した。
　そして今日、それが届いたので梱包を解き、交換する前にとりあえずPCで開いていたブラウザやらアプリやらを閉じておこうと思ってキーを叩いたら、画面になんの反応もなかった。
　おや？と思って受信部のほうを見たら、いつも受信した時にそれを知らせて甲斐甲斐しく点滅するランプが（この部分だけでも安物のワイヤレスであることが知れようが）ちょっとも点灯していない。いや、よくよく眺めれば、激しく打鍵するとたまにわずかながら弱々しい光が瞬くがそれのみ。逝きかけのこいつらの、それが最後の精一杯のようだった。ついさっき、宅配便を受け取りに出た数十分前まで、ダメなやつながらも普通に使えていたのに。まるで後釜が来たのを見計らったかのようなタイミングで、事切れたのだ。
　こいつらの性能の悪さは製造者の技術の拙さの所為であり、こいつら自身の非じゃない。おまえらはそんな生まれの不遇さにもめげず、最後の最後まで一所懸命、頑張ってくれたんだな。
　今まで相当イライラさせられたこいつらだったが、受信部をUSBから抜くとき、思ってたより少しだけ多めの感謝の気持ちが湧いた。
　
　それにしても今までの変態配列にすっかり慣れちゃったから、新しいやつが打ちにくくてたまらん。