Archive for 6月, 2007

2007/06/27

『sola』 第12話(に文句を言うコーナー)

始めるよー
 
 
いやぁ、茉莉さん、白々しいにもほどがあるなあ、とか思いながら観てたら、ラストでいきなり自分に剣をブスッ、なんてやるからビックリした。
 
オレぁてっきり、既に自分の命を与えるための細工的なことは終えているか、或いは夜禍が他の夜禍をあれで切れば、そのまま相手に命が移るような仕組みになってたりで、後は蒼乃に剣を突き立てるかなんかすれば良いだけなのかと思い込んで観てたもんで。
だってこのラスト直前まで、茉莉さん、めっちゃ本気で蒼乃を切りにかかってたよね?動きを止めよう、とかいうレベルじゃなく。紙人形とは気が付いてない段階の蒼乃を思い切り突き刺したりしてたよね。
 
好意的解釈をするなら、たまたま依人が蒼乃を止めてくれたから良かったが、それナシで動きを止めるには、あれくらい全力で彼女を攻撃しなければならなかったのか、とも思えるけど、
 
それよりも、タネはバレバレでも一応は、一見、茉莉が蒼乃を消すつもりで戦ってるように見せなければいけないという演出上の要求と、茉莉が(青空をバックに赤い血を流しながら)自らを貫く、というインパクト映像をラストに持ってくる、それを見せ場にしようというビジュアル優先の志向、これらが噛み合ってない歪みを感じてしまったんだけど。
9話のときと似たようなモヤモヤ感。気にならない人はならないんっすかね。
 
 
気にならない人はならないのか、っていえば昔の、夜禍へ生贄を捧げている、という状況。
生贄は蒼乃が初めてだったのか、あの土地の慣習になってたのか。茉莉への、蒼乃以外の生贄というのはいたのかどうか。
周囲の住人にとって夜禍とはどういう扱いだったのか。生贄を捧げるようになった原因とはなんだったのか。
夜禍(茉莉)がそんなに畏れるようなものじゃないと知ったはずの蒼乃が、依人が死んだ事故?を見て自分が生贄の役目を果たさなかったからだと考えてしまう状況というのはどういうものだったのか。
実際、依人の家を倒壊させたのは単なる自然災害だったのか、実は“祟り”的要素があったのか。
 
夜禍みたいな人智の及ばない存在がいて、それに近いところの住人が恐怖して、そういう儀式が行われた、っていうのをボンヤリ理解しておけばそれで充分で、あまり厳密に語らなくてもいいところかなとも思ってたけど、何回も回想シーン見せられる内に気になってきてしまった。
 
 
回想シーン、っていえば、ここまでをもってしても、一度は自ら命を断った蒼乃が、自分で作り出した傀儡にすがってまで生きようとするに至った経緯は見せてくれなかったなあ。夜禍は不老不死ではあるけど不死身じゃないよね?
 
夜禍の力で依人を生き返らせ(たように感じられ)ると考えたから生きられた、ではなくて
 
どうにか生きようと思ったから、その拠り所として依人が必要だった、という順番であるべきだと思うし。
 
夜禍は自殺してはいけないという戒めがある、とか。
それとも二度も自殺するのは流石にツライ、とか?
 
 
多くの疑問を孕んだまま、次回、最終話。
 
 

2007/06/06

『sola』 第9話

さあ今回も文句を言うコーナー、始めるよー
 
 
蒼乃っつかどこの読子さんだよというような折り紙攻撃だったが、茉莉はあれだけ全力で逃げの姿勢を打っておいて、いざ追い詰められたら“さあトドメを刺してちょうだい”的なオトナぶった態度に転じるのは不自然じゃないか。これがチンケな悪役キャラだったら「バカめ!」とか言って不意打ちの反撃食らわす、なんていう定番パターンが見えた!
すでに覚悟は決めてたとしたら最初から抵抗させないか、もしくは攻防の中でやっぱり逃げるべきじゃないかも、と思い始めるようなやり取りを入れておいてほしいところだった。
 
 
繭子と剛史の関係が、あまりにもガチガチに森宮姉弟と対を成すような設定だったのが気持ち悪い。書き手が構造に酔ってるような。
 
で、繭子は、剛史がやろうとしてることをどこまで知っていたのか。夜禍の命を取ろうとしていることをどの段階で知ったのか。そんなのあんまり関知してなかったオトボケさんなのか。知っていたなら茉莉と逢った時点で彼女を剛史のいるこの町から遠ざけようとするべきじゃなかったのか。それとも夜禍に対する情は特段なかったものが、茉莉と過ごすうちに徐々にそれが芽生えてきて、あの段階でようやく、止めに入るだけのものになったということなのか。
その辺が曖昧で分からなかったのはオレだけか。そこがハッキリ理解できないとあのシーン自体、意味を成さないので。
 
 
そして、繭子を甦らせた夜禍のお姉さんってのが誰なのか分からなかったけど、どういう“思い”でそうしたのか、が語られないとこのエピソードは更に片手落ちのままなわけで、この先、そこを見せてくれるのか。
茉莉が蒼乃を夜禍にしたあたりの描写も(もしあれだけでこのまま終わっちゃうんだとしたら)オレは相当に納得できてないし。
 
 
やっぱり、描きたいところしか描いてない、という印象を端々で感じてしまうのが、今ひとつこの作品にノれない理由だと改めて思った。
 
 

2007/06/03

『遊戯王デュエルモンスターズGX』

ちょっと前に某所発信で、これの前シリーズのエピソードから生まれたネタである“ずっとオレのターン!”というのがちょっと流行った、からといって便乗するように今さら本家がまたそれにちなんだっぽい演出を取り入れたものが、もうそのネタも廃れ気味になった頃に流れる、という状況はもの凄く切なくね?
 
 

2007/06/02

『まんとら』

先週、今週と“有野の穴”はゲストが水樹奈々だったわけだが
ちょっと前に、奥井雅美が司会している『@Tunes』にゲストで出たときとの落差。
 
もちろん、今回のほうが断然、見甲斐のあるもので、勝手知ったる間柄の2人なだけあって非常にいい雰囲気でトークしていた。
 
有野じゃなければ聞けないようなまったくもって失礼な質問などの容赦ない“毒”も、適度にかわしたりノッたりと上手く転がす水樹。
 
“最近、自分の歳相応の女性キャラが演じられるようになった”と彼女に聞いて早速“じゃあ、ちょっとやってみてよ”と要求する有野、なんていうのは声優相手のトークではお約束すぎるパターンで時には観てて唾棄したくなるような展開でもあるが、
 
躊躇しながらも、ちょっと演じてみると“やっぱり”スベった感じになって有野にツッコまれるが、照れまくりながらも負けじと反論する水樹、などというやり取りが上辺だけでなくホントに楽しそうに見えた。
 
 
特異なキャラなどに頼らずに普通に喋ってるのが楽しそう、というのが、声優の顔出しトーク(に限らずかもしれないが)で、どれだけレアケースなことか。
 
こういうのがね、もっと観たいよね。
 
この“有野の穴”にしたって、毎回、こんなに良い掛け合いになるわけでもないのはもちろんだけどね。