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2022/11/13

黒日


5話ずつ、2日で視聴。

思わせぶりなところで終わらせるような真似をせずに、最後まで言いたいこと言い切ったラストには賛成。

それにしても、あの監督が自分の個性を衒いもなく全面に出している作り。
それをこそ求められての起用だろうから正解なんだろう。
でも、ぶち込まれた各要素の使い方が、すべて予想の域を出ない。

そして、監督が得意とする、或いは好きそうなシーンの描写
(学生運動の雰囲気の再現、昭和的映像の色合い、下町やその商店街の異様に細かいディテールとじっくりと見せるショット、カット割りetc.。監督はクジラ怪人好きなんだろうな、って思わされる、コウモリとクジラが飲み屋の外席で昔語りするところとか、焚き火を囲んでのくだけたひとときとか)と
組み立てのために仕方なく入れてる(と感じてしまうくらいの)シーンとの、熱量のギャップ。
(国会の質疑応答シーンの、あっさりめの背景や面白みのない画作り)

バイオレンス描写は、さすが。
ただそのインパクトの強さもあって、見てる気分が、ヤクザとかチンピラの抗争映画のときのそれ。
アウトレイジかな。
ルー大柴演じる総理なんか、反社のドン(しかもだいぶ小物の)あたりにしか見えてこない。
ラスト、光太郎が信彦の待つゴルゴム党の本部に単身乗り込んで行く辺りの空気はどこの龍が如くだよと。
そういえば、実際の政党がよく使ってそうなビルのてっぺんに”ゴルゴム党”って看板が燦然と屹立してる絵っていうのの珍妙さ、間抜けさを、スタッフはどこまで自覚的なのか。
そのアオりショットが、党本部が関係するシーンの切り替わり頭に何回も、しかも毎回同じような画角で使われてたのもワロてしまうとこだったんだが、そういう受け止めかたでいいんだろうか。
荒事のシーンでの、叩き伏せた相手の頭を何度も踏み付けるカット(それを踏み付けられる側からの視点で見せるインサートも含めて)が繰り返しあったのも、狙いなのかなあ。

信じるやつがジャスティス 真実の王者(の訳っぽい並びの英語)というヘルメットのペイントを大映しにするカット入りなどはやり過ぎというかあざと過ぎだが、ところどころに見られるオリジナル版への敬意は好感が持てる。
(最終話にいきなりあの主題歌であの映像は、サービスとしても嬉しさより唐突さが先に立ってしまったが)

登場人物たちの行動に不自然さを感じることはほぼないのは良かった。
そこでおまえがそんなこと出来ちゃうの!?とか、そこで負けちゃうのか!?っていうのはちょいちょいあったにしても。

すごく好きになれるシーンやカットもあったのでギリギリ、観て損だったとまではいかない後味ではある。

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2010/04/03

『大魔神カノン』 #1

どうしても世界観に『響鬼』に通じる匂いを感じてしまうのだが、これは高寺さんの趣味なの?それとも大石さん?どっかの作品のときみたいに“これは『響鬼』の続編という意気込みで作りました”みたいなこと言い出したりしたらどうしよう。
 
深夜作品らしい、鬱々とした主人公でいいね。そんな彼女が、タイヘイたちとブレンドされてどうなっていくかは、まあ面白そう。
で、彼女にとっての大魔神、っつかブジンサマの存在は『鉄甲機ミカヅキ』みたいなものになってくのかなあ。
その、主役を演じてる里久鳴祐果の声が、モノローグのときだけ聞くと『結界師』の時姉ぇに似てる気がした。だからどうということはない。
 
似てるっちゃあ、ついこの前まで深夜版『キルミンずぅ』のオマケコーナーで流してたキモい実写に出演してた人がいた気がしたが、違う人か。同じ犬なのにな。(←無茶な言いよう)
 
ナルトをもらったお返しにチャーシューをあげる、タイヘイにいさんの漢気には惚れてしまいそう。
 
長澤奈央の「はわわわ」はクォリティ低すぎて吹いた。
そんで主に彼女が担当だった、深夜らしいエロショットについて語るのはオレ担当じゃない気がするのでしない。
 
 

2010/04/02

『KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT』 #1

低予算っぽく見えるし(それでも日本版よりはマシだし、たとえ同じだけの予算でも使える機材・環境・ノウハウが違うので一段レベルが違う映像ができるんだけど)、
 
外人さんの演技の善し悪しなんて分からない自分でも、これは役者の大根率がお高めだなーと感じたけど、
 
脚本がアノ人じゃないと思うだけで、なんとスッキリした気分で観られることかよ。
 
吹き替えのキャストは馴染みの声優さんとライダーゆかりの役者が入り交じってて面白いなあ。
オマケのスタッフインタビューコーナーは続けてほしい。