Archive for 6月, 2009

2009/06/30

『戦国BASARA』

ゲーム版は『バトルヒーローズ』以外、全部プレイしてる、という下地があるとはいえ、『アッコにおまかせ!』のナレーションで、あの声で“パーティー”っていう単語を聞いただけで、即、独眼竜の顔が浮かんでしまう身体になっていたのは、間違いなくアニメ版の所為。
 
今期、『けいおん!』と並ぶ、もうひとつの“ヒァウイゴー!”たる今作であったが、1クールでどういう内容に纏めてくるかは、見物でもあったし不安でもあった。
 
結果としては、絞り込みが巧みで上手く12話に落とし込めていたんじゃなかろうか(・・・まあ番外編とか2期があるみたいだけど、これでオシマイ、でも悪くはなかった)。“戦国時代”の空気は一っっっっ切出せていなかったけど、そんなのは、この作品にとっては飽くまで借り物だからね。
絵的な見せ場は過不足無かったし、しっかり見せると決めていたであろうキャラについては、ちゃんと、その行動に至るまでの状況や感情の流れも描けていたと思う。
決して、お市のネガティブっぷりが充分、堪能できたからそれで満足しちゃった、ってことじゃないよ!
 
今回は(全く扱われなかった豊臣勢を初め)あまりフィーチャーされなかったキャラも、もちろん数多いのだが、ああ、こいつのことは深く描くつもりがないんだ、というのが早々に理解できる見せ方だったので不満は感じなかった(12話の短期決戦で、この“割り切り”が出来るか、納得できる形で伝わってくるかどうかというのは大きい)。
そうであれば、今、巷では恐らく最も注目されているであろう武将、直江兼続が、ここではわずか数カットで画面外に吹っ飛ばされてそれっきり、などというのも、いっそ清々しく見えてくる(まあ、ゲームではプレイヤーキャラじゃないし)。
オレの地元の武将が、あんまりにも小物過ぎても、笑って受け入れられたよ!
最終回の唐突なオールキャスト登場も、ファンサービスとして、必殺技のオンパレードが楽しく見られる。
重モビルスーツ・タダカツが突然、復活しても、家康の遺志、っていうバックボーンを背負って満身創痍で信長に向かっていく姿を、素直に応援したくなるのだ。
繰り返し言うが、決して、お市が同様に長政サマの思いを引きずりながら儚く散っていくという、最後までオイシイところを見せてくれたから満足しちゃった、っつーことではないのだよ!
 
 
でも、今作の良いところの大半は、Production I.Gが用意してくれた作画体制が(演出を補完すらするくらい)しっかり仕事してくれた、その功績じゃないかと思ってる。
それと、“内容の絞り込み”という点で、むとうやすゆきのシリーズ構成だろうか。
その部分に川崎監督がどれくらい関わってるかは量れないんだけど、半年かけて何やってたんだという『鋼殻のレギオス』なんかを見ちゃうと、シナリオ的なところにそれほど拘る人にも思えないんだなあ。悪いけど絵コンテレベルには平均点以上のものは感じられなかった。
カプコンが敷いてくれてたレールの上から外れない作りを仕切った、というのは評価するべきかもしれないんだけど。
 
 

2009/06/27

『メジャー』

第5期、最終回。
 
くまいもとこ、森久保祥太郎の新旧主役の掛け合い。
ちょっとだけ植田佳奈と茅原実里。
初代主題歌。
そんな感じ。
 
回想シーンで見比べてたら
オレはやっぱりスタジオ雲雀・製作時代、というか
最初期の大城勝がキャラデザの頃の絵が一番好みなんだよなあ。
同じSynergy SPだったら『クロスゲーム』の作画テイストが
こっちにも加わってくれると、もっと良いかも。
第6期では是非。
 
この枠の新番組、『エレメントハンター』って、
ざっくり言うと『電脳コイル』とか『サヴァイヴ』っていうより
『ジーンダイバー』とか『ナノセイバー』みたいな方向性?
それとも『コレクターユイ』?
ざっくり言うとだよ。
 
 

2009/06/25

『エグザムライ戦国』

すっっっごく今さらだが、ついこの前、初めて観たよ。
 
そしたら、なんかよく知らないけど、多分、EXILEっぽいヤンキーみたいな兄ちゃん達が、刀とかその他で、クリスタルボーイみたいな敵とチャンチャンバラバラやってて、今週なんかその敵が「てめぇ、裸で恥ずかしくねぇのか」とかゆわれてて面白かった。面白かったよ!
 
でも一番面白かったのは、EDテロップで作監に“大河原晴男”って名があったことだよ。
オレの中では、この人はやっぱり、萌え系作画の先っちょを走ってる人なんだけど(この前、終了した『タユタマ』ではキャラデザだか総作監だかやってた)それがこんな、『ジョジョ』或いは『ベルセルク』或いは『北斗の拳』的な、ごっついキャラの作画を仕切ってるというのが、ちょっと面白かったんです。それだけです。
(喩えに列挙した作品のチョイスは、多分に意図的である)
 
っつか、今回のラスト、クリスタルボーイを倒してからEXILEみたいな人たちが「これで終りとは思えねえ。第2、第3のカグラがきっと現れるに違いねえ」などと、どこかの水爆怪獣相手みたいなこと言って、オレ達の戦いはまだまだ終わらねえぜ!みたいにキメた画で終わってたんだけど、ひょっとして最終回だったの?
短い付き合いだったな。
 
 
 
(実はホントに終わらない模様)
 
 

2009/06/24

『はじめの一歩 New Challenger』

前回までの、命を削るような試合内容にシンクロするかの如き迫力の、というか鬼気迫るくらいのボルテージだった作画レベルは、決着が付いた途端に鳴りを潜めた感。
まあ、ほぼリング上と客席だけ、キャラも決まった者だけを描けば済んでた(それでも充分大変だけども。殴り合いのアクション中心だったんだし。でも一番大変なのは、その限定的状況で、ちゃんと画面を保たせ続けなければいけない絵コンテか)のと違って、場面、場所も変わるし、モブじゃなくて、ちゃんと動かさなきゃいけないキャラの数も段違いだしで、手間が格段に増えてるハズではあるけど、それでも、前回までのクオリティを出していたのが主に海外班の原画陣で、今回のこれが国内班が主力で、っていう実情を見てしまうのは、ちょっと切ないかもね。
 
そんな作画の中で、初登場の板垣君の妹さんの、一歩が思わず見惚れてしまったその可愛さのキラキラ加減も、少し霞んでしまうわけだ。
 
が!!!!
そんな些細なことは、その後の、一歩も軽いジャブを出すくらいが精一杯だった板垣ファミリーのダジャレラッシュ!によって、すべてどっかへ吹っ飛んでしまったわけだがね!妹さんのキャストに小林ゆうってのが、ある意味ハマっちゃってんな、とは思わざるを得なかった。
 
ところで、そんな板垣さん家のことを評する、寒いギャグでも畳みかけられると段々、認めざるを得なくなってくる、なんていうあたりは、この『はじめの一歩』自体のギャグセンスのメタファーってことですよね?みたいな。
 
 

2009/06/22

『メジャー』

藤井くんがアメリカ土産をあげなきゃいけないと言ってた相手、
 
ゆうこちゃんにまみこちゃん、じゅんこちゃん、ことみちゃん、そして思い出したように、くみこちゃんまでという、その気遣いには感心したけど、
 
少しでいいから、ろみちゃんのことも思い出してあげてください。