映画『けいおん!』

いやーじわじわきたなー、それにしてもこのスタッフわかってるなーというか、女子高生が卒業旅行でいった外国でいかに楽器持ってたからっつっていきなり店のステージやフェスでライブやらされる、なんてファンタジー以外なにものでもないんだけど、そこは作り手も自覚的なのが見えてるし、むしろ、店やフェスのお客さんの反応は、どこの誰やらもわからぬ学生バンドの演奏に対するものとして、そこそこの盛り上がり(そこそこの人数・そこそこの注目・そこそこの拍手)止まりなのがリアルというか、この作品としてのリアリティのレベルをどこに置くかというのをよくわきまえてるというか、例えばフェスでは大人数での超盛り上がりを見せておいてからの最後のあずにゃん一人へ贈る演奏、という対比で作るような演出もあったかと思うんだけど、それはやっぱ『けいおん!』でやる方法論じゃないんだよなーとも思うし、そうでありながらもじゃあそういったある意味、あざといとも言えるくらいなわかりやすい盛り上げ演出はないかというと、むしろ演者である唯からの目線を効果的に使って、客の中にいた赤ちゃんが可愛くてついアドリブで演奏を伸ばしちゃう、なんていう、あーなんかいーわぁと見ててほっこりテンションがアゲアゲな仕掛けもしっかり仕込まれてて、いやーやっぱこのスタッフわかってるなーというか、他の有象無象な作品じゃ自分らの手がけてるものを作り手が俯瞰で見れてないんじゃねーの?というようなものもあふれてる中で、この安心感というか納得感はとてもとても気持ちよかったなー、卒業式当日の早朝ラストライブもやっぱ客はそこそこの人数で、でもそこにさわちゃん先生とオヤヂ先生の動向をからめることで特別な場面として成り立たせちゃうし、いやーやっぱわかってるなー、というかテレビ版2期のOPの机上ライブはここだったんかーというか、帰宅してから『けいおん!!』最終回を見直しちゃったぜー、映画では聞こえなかったあずにゃんの最後のセリフをもういっぺん確かめちゃったぜー、というかPSPの『放課後ライブ!!』もちょっとやり直したりしちゃったぜー、というかこんだけ余韻を引きずった映画なんてちょっと久しぶりかもなー、いやー良かったなー、すごく良かったよー。

2件のコメント to “映画『けいおん!』”

  1. 最近息子と「けいおん」デビューした。

    去年は息子と「じゅおん」デビューした。

    なんか文句あるか?

  2. 文句はないし『けいおん!』のほうはいいけど
    なぜ今、『呪怨』なのかに驚くわ!

    (ひょっとしてなにか別の“じゅおん”か?)

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