Archive for 5月, 2007

2007/05/30

『アニメギガ』

初回(パイロット版?)は山寺宏一、2回目は平野 綾、と
それなりに独自の価値があるチョイスだと認めていたんだけど
今回の今敏というのは、無難なところに走っちゃったなあ、
と正直、ちょっと残念な気が。
別に声優シバリにして欲しいわけではないけど
クリエイター選ぶにしても他にいるんじゃないか。
『パプリカ』のDVD発売合わせ、というのは分かるが
この人なんかは、そこらのジャパニメーション啓蒙番組とかに
任せておきゃあ良いんじゃないかと思っちゃう。
今さんの話は面白いことは面白いんだけどね。
これくらい弁の立つ人はけっこう探すの大変かもだけど。
 
と思ったら次回はグリリバか。
またなぜ今?というよく分からない人選だなあ。
どういう話を引き出せるか次第かな。
 
 

2007/05/19

『ロケットガール』 mission 12(終)

結局、最後までこの作品が目指している“リアリティの度合い”的なものがイマイチ掴めなくてノりきれなかった。
 
けっこう科学・技術考証なんかはしていると思われる描写を入れてるのに、そこから突然、勢いとニュアンスで処理しちゃうような展開にすっ飛んじゃって「えー!?」と思ってしまうことが多々あった。なので、本来、一番見せたいところであろうキャラたちの頑張ってる姿などがイマイチ白々しく見えてしまうのだ。
原作もこんなノリなの?
 
 
最後の“スキップ弾道”のくだりにしても、せっかく茜の能力が活かされるシーンになるのかと思いきや、最終的にはホントにまっったく役に立たずに、結局“ゆかりの勘頼り”って、どんだけ精神論よ!熱血理論だよ!と。せめて、せめてだよ、気絶する前の茜との会話がなにかしらヒントになる、みたいな展開はできなかったものかと。
 
 
演出法でよく言われることに“大きなウソをつくために小さなホントを積み重ねる”というのがあったような気がするけど、この作品はそこのサジ加減が巧くなかったんじゃないかなあ。
 
本来は応援したいタイプの作品だったので残念。
ムークさんの作画にも、もう少し丁寧さを求めてたんだけど思ってた水準ではなかったのも残念。
っつか“ムーク”っていうと、つい“さん”って付けたくなるよね。・・・なんてカンケーない話でお茶を濁して終り。
 
 

2007/05/19

『風の少女エミリー』 第7話

ひとエピソードの前・後編だというのに、この、前回のいいかげんなデキとの雲泥の差はなんだ。
 
 
キャラが不細工で感情のないロボットかなにかにしか見えなかった前回に比べ、作画が堅調だったこともあると思うけど、
 
ジョンの林が無事で済むというエミリーの報せを聞いたローラ、
嬉しさのあまりパンの生地をこねていた粉まみれの腕で
エミリーを抱きしめてしまい、
慌てて「あ、ごめんなさい」と離れながらも喜びで笑う、
そしてエミリーも笑いながら服をはたく、
 
強く主張することはないが細やかな演技、これをさせられるか否かで、どれだけシーン自体の印象が違うだろう。さすが監督自身の演出ともいえるが今回はそういうちょっとした気遣いの積み重ねが効果的に全体の印象を良くしていた。
 
 
前回、エリザベスの追求から逃れるため大事なノートを思わず火中に投じてしまい激しく落ち込んだエミリーだったが、自分の詩を聞かせたキャシディ神父には、詩作りを後押ししてもらう言葉をもらい、それと呼応するようにジミーは新しいノートをくれたり、
 
そして自分の行動を認めてくれたエリザベスとは多少、心の距離が縮んだだろうか?
 
というあたりも気持ちいい展開の回だった。
 
 

2007/05/16

『大江戸ロケット』 六發目

落ち込んでる源蔵さんのシーンで
 
 「撮影さんも手を抜いてるし」 ← むしろ手はかかってる
 「仕上げさんも絵の具ケチった」 ← このご時世、絵の具はない
 
とか思ってると、ご隠居に
 
 「今どき、セル画は使わんじゃろ」
 
とかセルフツッコミさせるし。まあ、初っ端のヘリコプターで時代劇ぶちこわしてゴメンナサイからそういう流れだったよね。
 
で、椎名高志デザインのキャラ参入ということで駿平クンの
 
 「どうして、あんな“絶対可憐”な人が兄さんをー!」
 
までは良いけど、
 
 「大体モテるならボクだろ!
  サラサラヘア、今風のメガネ美男子、
  しかも声は究極の弟ボイス!
  兄さん!」 ← 某ア●風のエフェクト付
 
って、なに言ってんだオマエは。
っつか、鳥居様の声が『妖奇士』と同じ若本っつーだけでもアレなのにアヤガミまで出してきちゃったり會川さん自重しる。會川さんの仕業かは定かじゃないが。
 
っつーか今期ってこの手の小ネタが気になる作品がやけに多くね?
 
 
死体見て欲情、というギリギリのネタを披露した赤井だけど、彼のところに青いほうのケモノの女が転がり込んできたことで、その前、彼がケモノ姿の彼女に対面したときにションベン漏らしてしまったのを見てしまったとき、彼女はなにか思うところがあるような素振りを見せてから去っていった・・・というシーンは、今後、どういう形でか活きてくるのだろうか、気になる。
 
 
今回の絵コンテ担当のこでらさん、昨日の『sola』とか、細かいところで仕事っぷりを見せてくれてるけど、そろそろまたなにか監督してくれないかなあ。
 
——–
 
<思うところあって追記>
 
赤井が死体を見てムラムラきてしまうシーンについて、
 
例えば『BLACK LAGOON』とかでこういう描写があっても、そもそもアングラっぽいっつかバイオレンス色の強い作品の中でやるのと、
 
対してこっちの作品は、基本的にはお天道さまの下に出しても平気なようなノリで進んでる作品なのであり、そこにああいうシーンがポンと挿入されるというのは、
 
その普段との“ギャップ”までが演出さんの意図なんであろうと思うので、そこを踏まえた上でならいいけど、ただ似たようなエグいシーンというだけで抽出して並べてあーだこーだ語ることの意味は、薄いんじゃないかな、と風呂に入りながらボンヤリ思ったんだ。
 
そして、7話。
どうやら作品のダークサイドを、この赤井というキャラに、一手に引き受けさせるつもりなのか?
 
 

2007/05/14

『ハヤテのごとく!』 第7話

地下鉄が●武を運ぶ“たいしょう”時代は
“大正”じゃなくて“太正”だから!浪漫の嵐だから!気をつけて!
 
 
前回、中島沙樹がレギュラー入りしたもんだから、モブのドロシーちゃんが喋り出したりしたらどうしようと戦々恐々としてたもんだが、今回それどころか出てもいなかった。
・・・と思ったらコンテが川口監督じゃなくなってた。その所為なのか。それとも中島沙樹自身が加わったんだからむしろいい加減、自重しようということなのかっ。
 
そして予告が“ご奉仕するニャン”だったことにより、次回の中島沙樹になにかを期待してもいいのだろうかっ。ハヤテのコスプレとかよりも気になる。
 
東海林真一はコメディ路線ばっかりじゃなくてそろそろ“格闘アクションの東海林”がバッチリ決まってるコンテも見たくなってきたなあ。