Archive for 11月, 2008

2008/11/29

『テイルズ オブ ジ アビス』

はっきりいって内容詰め込みすぎなんで、やらなきゃいけないことに追われてて、演出がまったくできてないのは確かなんだけど、
 
そこを犠牲にしてでも、ゲーム版の内容をできるだけ取り込もうとしてる作り手の姿勢は、ひょっとして評価すべきところかもしれない、という気が少ししている。
ゲームファンには、演出云々よりも、自分がゲームで好きだったあのシーンがアニメで観られるかどうか、というほうがよほど重要という人も多いように思えるしなあ。
 
作画の平均レベルが高いのは単純にいいところだし。
ゲーム時の展開を彷彿とさせるように、ザコ戦→イベント→ボス戦→ザコ戦→・・・という流れをマメに再現していたり、『テイルズ』シリーズの中でも“ウザい主人公”No.1の地位を欲しいままにしているルークを、ここまでの展開でちゃんと徹底的に貶めていたり(だからこそ、覚悟の断髪からの今後の持ち上げが利いてくるので)というあたりにしても、実にキッチリ作ってるといえるのかもしれない。
脇キャラ(その時のイベントに直接関係ないキャラ)の処理が甘いのは原作からしてそうなので(オレが『テイルズ』シリーズをイマイチ好きになれない要素のひとつでもあるけれど)アニメ版として責められるところじゃないしなあ。
今のところ、どうにも評価が定めにくい作品なんである。
 
 

2008/11/24

『篤姫』

久々に登場の幾島が天璋院に相まみえるときの、晴天にわかにかき曇り、轟く雷鳴背負っての登場、というケレン味演出は吹いた。この作品って時々、大河にしてはなんだかやたら俗っぽい演出をする時があるよね。だけど、現れるだけで恐らく演出意図以上にその場の空気を一変させてしまう松坂慶子の存在感には惚れ惚れする。そして、わずか十数カットのうちに京~江戸間を1往復半させられる幾島、乙というしか。
 
 
ところで、天璋院が西郷に文をしたためたのと、そこで幾島が繋ぎ役として奔走した、というのまでが史実で、その大元が小松の発案だった、というところがフィクション、なんだよね?
 
とかいうのを気にしながら観てる自分がキライ。
 
 

2008/11/24

『ネットゴースト PIPOPA』

12年目に“3人”で挙げる結婚式な話。放送前日が“いい夫婦の日”だったことに合わせた内容だったのか?
夫婦、そして親子の関係を上品で丁寧に見せつつ、なおかつネットのほうのウイルス問題の深刻さも、おざなりじゃなく描いてたり、なにげにサヤカが誰かを看病しているなんていう伏線っぽいシーンを挟むなど、巧みな演出だった。
 
優子さんは確実にオレのマママニアの血を騒がせてくれる人であり、“テレビをみるときは~”のところから嫁さん自慢するダンナは妬ましい限りであるが
 
12年経っても変わらずラブラブなわりには、お子さんは未だにお一人なんだよな、と思ったけど、よく考えると勇太のまわりは他のやつらも、ひとりっ子ばっかりなんだよな。なんという少子化社会!
 
いや、だけどラストに、野宿になってテントで1人で寝てる勇太を見せた後に、脱いで地面に置かれているご夫婦の靴と、カメラの上に掛けられて風に揺れているウエディングドレスのベール、っていう描写は、やっぱりアレですか、勇太クン、お兄さんになるヨカ~ン、ってことなんですか?
 
 

2008/11/22

『夜桜四重奏』

なんか、プレスコっていう手法と、演出(もしくはその技量)が、どんどんズレがひどくなっていってる気がする。このシーンで、なんでこの尺やレイアウトなんだろう、と、疑問に感じることがどんどん増えてきていて、観ててシンドイ。これも製作スケジュールの悪さの現れのひとつってだけなんだろうか。
 
 

2008/11/22

『NARUTO疾風伝』

ものすごい作画回。
そりゃあキャラデザの二人が揃って参加してる上にその他の原画陣見れば、納得のクォリティだ。西尾鉄也は『スカイ・クロラ』以降の初仕事になるのか?
純粋にバトル中心の内容のときに作画が伴うと、やっぱ盛り上がるよ。演出自体は割と凡庸だったのが、ちと残念。
っつか次回の1時間スペシャルにこのメンツとっとけば良かったのに・・・なんて思っちゃダメ?予告見る限り・・・スペシャルになると作画は逆スペシャル、の法則はいつまで続くのか。
 
角都の延命方法って、大蛇丸のそれが肉体を交換していくのに対して心臓を使ってるってだけで似たようなものと捉えていいのかな?